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みんなの戦争証言アーカイブスとは
太平洋戦争終結から80年。
私たちの国は長いあいだ戦争をしていない。
先の「戦争」を知っている人々は、もはや80歳以上になってしまった。
教科書には書いていない、哀しみ、苦しみ、小さな喜び、沢山の思い出…。
先人たちの戦争経験とその記憶は、とても貴重なものだ。
しかし残念ながら時は止められない。この国の「戦争」を語ることのできる方々は年々少なくなっていくばかり。
今こそ戦争から学んだすべてのことを伺っておくべきである。
そして、日本の未来を創る若者たちに、
自分の国がどんな歴史の上に成り立っているのか、
先人たちは戦争の始まりに何を感じ、戦時どのように考えていたのか?
この国の戦争の真実をできるだけ沢山の方々から聞き取り、その声をいつでも誰でも聴くことができる環境を作る。
それが「みんなの戦争証言アーカイブス」である。
誰もがフリーで観られる記録映像を!
このプロジェクトを始動したスタッフは、主にテレビ業界で取材や制作をしているが、太平洋戦争のような歴史的事件においてはテレビなどのメディアに頼ることなく、証言素材をフリーで公開することが大事であると考える。
①一般的に戦争証言の貴重なアーカイブスは、テレビ局の映像記録などで残されているが、そうした映像を見たくとも著作権の問題や高額な映像使用料の負担が生じ、自由に見ることはできない。しかし、今回のプロジェクトはコンセプトの一つとして「開かれた戦争証言アーカイブス」を掲げている。インタビュー取材に応じてくださった方々には事前承諾を得ており、ここに収められた映像素材は著作権フリーで皆さんに見ていただけるものである。
②テレビ番組などのメディアで放送する場合、放送時間や番組テーマに合わせた編集をせざるを得ない。興味深く見ていただくために編集することは必要だが、証言のどの言葉に心を動かされるかは人それぞれである。そこで、このプロジェクトでは「証言を極力“ノーカット”で見ていただく」ことで、どう受け取るかは、見る側に委ねることとする。

